まちづくり構想


 ■中心市街地活性化によるまちづくりの取り組み

 日野町根雨(ねう)は、かつては宿場町として栄え、現在でも県の出先機関、役場、学校、病院、商店などが集中している日野郡の中心地です。

 しかし過疎化により人口が大きく減少。国の出先機関やNTTが整理統合のため廃止されるとともに、町内に大型店が進出したことによって、商店街の店舗が次々と閉鎖され、活力の低下が問題となりました。

 このため町は、平成10年に住民の参加によって中心市街地活性化基本計画を策定し、その後商工会が作成したTMO構想に基づいて平成12年に第三セクター方式の「株式会社まちづくり日野」が設立され、商業の振興と地域の活性化に取り組んでいます。

 かつて宿場町であった名残をとどめる旧い街並みが残っていることから、元米蔵や元酒屋を改造し、格子窓、白壁づくりのチャレンジショップを2店舗整備しました。「出雲街道根雨宿 一番館」には、公募による6人がブースを設営して町の特産品、茶器・陶器等を販売するとともに、しめ縄づくり、凧づくり等親子連れで楽しめるイベントを定期的に行っています。「出雲街道根雨宿二番館」には、そば屋とそば打ち体験ができるそば道場があります。

 また、200台のファクシミリを高齢者や共働きの家庭などに設置して商品の宅配を行ったり、買い物客を町なかに誘導するための無料循環バスを運行したりしています。

 人口が5,000人に満たない小さな町がTMOを設立したことは他に類を見ません。この取り組みは、多くの住民や県外在住の町出身者が出資していることや、初めて商売に挑戦する主婦の出店など住民が参加していることによって支えられており、過疎地域における中心市街地活性化の一つのモデルになるものとして評価されています。